介護施設でも医師の求人が盛んです。
歯科医師の需要
近年では歯科医師のレベル低下、供給過多が問題となり、新規の歯科医師は仕事がしにくい状況であるとも言われます。
歯科医師国家試験には毎年約2,000人が合格して歯科医師免許の交付を受けますが、歯科医師には定年がないこともあり、歯科医師免許を持つ人数は増える一方です。
この歯科医師過剰問題は簡単には無くならないと言われています。特に東京で開業を考える場合は、供給過多の問題から立ち行かなくなるケースも多いようです。
しかし歯という重要な箇所を扱う歯科医師の需要は決してなくなりません。地方に行けば歯科医師を必要としているところはたくさんあります。
歯科医師免許を取った後の就職口として一般的なものは歯科医院や総合病院ですが、歯科医師になったからと言って病院に勤めなければいけないというわけではありません。
病院の他に大学、研究所、画像診断センター、厚生労働省、製薬会社、化粧品会社などに勤務する人もいます。
自分で開業する場合はいかに他の歯科医師との差別化を図るか、患者に支持してもらえるかが大きな課題となります。
審美歯科、矯正歯科、小児歯科など、専門分野を持つ歯科医院が増えているのはそういう理由もあると言われます。
歯科医師の面接
歯科医師・歯科衛生士の求人に応募して面接をする場合、面接官は歯の治療に対する真剣さ、スキルアップのために自主的に勉強をする姿勢、手先の器用さ、他のスタッフとうまくやっていく協調性があるかを見極めようとします。
ですので面接では誠実な受け答えと、相手の話を聞いてしっかりと会話をすることを心がけましょう。
歯科医師はスタッフだけでなく患者とも接する仕事ですから、話しやすい、優しそうといった雰囲気があったほうが患者と打ち解けやすく、治療もスムーズに進みます。
それが技術を補うわけではありませんが、接客の基本として心がけておくほうがよいと言われています。
これは面接官もチェックする項目ですので、面接時にはできるだけ笑顔で、明るい雰囲気や分かりやすい話し方を心がけるようにすると良いでしょう。
歯科医師は細かなことに気がつくことや手先の器用さが求められます。
手先の器用さは仕事をしていく中、努力でカバーできるとしても、細かなことに気がつかない人では患者のニーズや疾患の根本原因を見落としてしまう可能性もあります。
そのため面接会場に入って椅子に座る動作や、面接時の行動の中のちょっとした仕草なども見られていると考えましょう。
そういう立ち振る舞いから、細かなことに気がつく性格か大雑把な性格かをチェックされるので気をつけましょう。
女性歯科医師の活躍
今まで歯科医師といえば男性が圧倒的に多かったのですが、近年では女性歯科医師の活躍が目立つようになってきました。
歯科医師を多数抱える大手歯科医院の中には女性歯科医師を積極的に採用する医院がありますし、常勤医ではなくパートタイマーや週数日の勤務で採用している医院も増えています。
歯科医師を目指す女性にとっては働きやすい環境へとなっています。複数の歯科医師を抱える病院では、子育て中の女性歯科医師がパート勤務で働くケースが多くあります。
パート勤務なら残業で遅くなることもなく、家庭に負担をかけません。医院としても常勤医を雇うよりも負担が少ないということで、少しずつ増えていると言われています。
特に女性歯科医師が多い分野は小児歯科でしょう。小児歯科には小さな子供が多く通いますが、小さな子供は男性よりも女性に安心感を抱く傾向があります。
そして自身が子育てを経験している女性歯科医師なら、子供のなだめ方も熟知しているでしょう。また小児歯科以外でも、女性の柔らかな雰囲気の方が患者をリラックスさせるという効果があります。
今後はますます女性の歯科医師が増えていくのでは、と予想されます。